厚労省資料(PDF)が公表されてさらに10年、それらの傾向に大きな変化はないだろう。2021年、その治療・予防には服薬とともに食事や運動の習慣を変える自身の努力が必要だが、独りで続けるにはハードルが高い。糖尿病患者は病気を周りに明かし難く、働く世代は患者会等に行く時間がなく患者同士の横のつながりを作り難い。周囲に支援者が少ないといった課題もあるという。
食事管理アプリ「あすけん」を開発するaskenと、習慣化アプリ「みんチャレ」を開発するエーテンラボは、11月14日の世界糖尿病デーに合わせて糖尿病患者や食習慣が気になる人の食事改善を支援するための共同企画「糖尿病生活習慣改善チャレンジ」を9日に開始した。
両社の合同調査で、糖尿病患者や糖尿予備群のユーザー2,800人のうち4.5割が身近に治療をサポートしてくれる人はいないと回答。コロナ禍の影響で5割弱が気分の落ち込み、3割超が食生活の乱れや運動機会の減少を示していた。一方、身近に治療をサポートしてくれるモノやサービスがあれば治療を頑張れる人や、食事管理・習慣化アプリが療養継続に役立っているとした人が8割いることがわかったという。
今回の取り組みは、糖尿病患者らが「あすけん」を使って食事記録・管理をしながら、「みんチャレ」で最大5人のチームを組んで毎日報告し合うもので、同じ不調を有する人同士がチャットで励まし合いつつ、独りでは続けづらい食事改善の習慣化を目指す。この仕組みを提供する両社は、これからも、継続的な食生活管理が必要な持病を持つ人の、生活習慣の改善や、仲間づくりの支援に注力していく考えだ。