次世代通信規格"Beyond 5G"の実用化に向けて

5Gの次の通信規格「Beyond 5G」が導入される。2030年にはコネクテッドカーや自動運転車両、自律型ドローンやサービスロボットはもとより、生活のあらゆる場面で通信技術が活用され、通信量が大幅に増加し、通信網への要求は多様化しているだろう。

それらへの適合で必要となる。自律ネットワークは、AIをネットワークシステムに組み込むことで、将来的にすべてのオペレーションをネットワーク自体が単独でこなし、多様なニーズにも自律的に対応できる移動通信網だという。

OKI名古屋大学および楽天モバイルは、自律移動サービスに資する自律ネットワークに関する研究開発を10月に開始した。これはNICT「Beyond 5G研究開発促進事業」における一般課題の研究開発項目「協調型自律ネットワークの研究開発」(参考:総務省PDF)を実施するものだという。3者は、サービスの通信に対する要求に自律的に応答し、多様なサービスと協調しながら安定して動作する自律ネットワークに関する研究開発を行う。

25年3月末までの予定で、協調型自律ネットワーク基盤技術の確立と、自律移動ロボットの連携による効率的な映像配信サービスやIoTサービスの実現を目指す。映像配信では、自律移動ロボット側で撮影したコンテンツを蓄積し、他の端末やサーバーに送信するなど、双方向のコンテンツ配信を効率的に行う。それらの基盤・応用技術の確立に向けて――

OKIは自律ネットワーク上で各機器が高画質映像を高品位受信・送信できるよう、双方向CDN制御の研究開発を行う。名古屋大学は自律移動のためのモジュールや各種デバイスを組み込み、必要に応じてネットワークに帯域等のサービス要求を行う、自律移動ロボットの研究開発を行う。楽天モバイルはCDNや自律移動ロボットを含む多様なサービスの要求に自律的に対応できるモバイルネットワークの実現に向けた研究開発を行う、という。