スタンドアロン5G×地域BWA、ローカル5Gの商用サービス実現へ

超高速・大容量、超低遅延、多数同時接続といった5G規格本来の性能を駆使して、超スマート社会を実現する。そのネットワーク基盤として、4G/LTE基地局を利用するNSA(ノンスタンドアロン)方式の5Gサービスが始まっていて、同基地局によらない5G SAサービスが待望されている。

Society5.0およびデジタルトランスフォーメーションの推進がうたわれている、日本においては、5Gの全国展開に向け、2024年度までの整備計画を加速するとされている。それと同時に、「地域における情報通信基盤等の環境整備」「世代情報通信インフラの早期整備」が検討されていて、地域の産業振興や暮らしの発展、および地域課題解決に資する「ローカル5G」の普及が推進されている(参照:総務省PDF)。

今月1日、ひまわりネットワークは、高速無線インターネットサービス「ひまわりワイヤレス」のローカル5G (sub6帯4.8~4.9GHz:SA方式)商用化に向けた実証実験を開始すると発表した。同サービスは、NECネッツエスアイが提供するSaaS型モバイルコアソリューション(参考:'19年6月ニュースリリース)を活用していて、今回の実証実験においてもこのソリューションが用いられる。

ローカル5Gの基地局を愛知県豊田市内4ヶ所に設置し、屋内外における電波状況や品質・安定性の確認など、サービス化に向けた検証を行う。これらの活動を通じ、4G(BWA:広帯域移動無線アクセス。地域の公共福祉増進に寄与することを目的とした電気通信業務用の無線システム)と、5G SAを併用したハイブリッドサービスを経て、将来のフル5Gサービス提供を目指す。

両社は、ローカル5Gの商用化を推進していくことで、より快適な通信環境を構築するとともに、ローカル5Gにより共創の輪を広げ、地域の課題解決、新たな価値創造と、地域コミュニティの発展に取り組んでいく考えだ。