自動データ分析AIをクラウドサービス化、低コスト及び簡便性を実現

AIを活用したデータ分析があらゆるビジネスで求められつつある。近年、多くの企業ではデータサイエンティストやAIプロフェッショナルが不足している。さらにはデータの事前処理や予測モデルの最適化などで多大なコストが発生することが、AIの業務適用において、障壁になっているという。

DTSは、グローバルハッカソンのパートナー企業に選出されたり、ICT Spring Europeでのピッチコンテスト本選進出を果たしたりするなど、最高レベルの技術力を誇っている韓国ailys社が開発したAI自動データ分析プラットフォーム「DAVinCI LABS」のSaaS版「DAVinCI Jr.(ダヴィンチ・ジュニア)」について、10月29日に日本国内にて提供開始した。

19年1月からDAVinCI LABSを国内外の金融機関、メーカー、総合商社など、大手企業に提供してきたところ、「さらに低価格で世界最高峰のAI技術を利用したい」「一部署でAIの導入効果を見てみたい」といった声が顧客から寄せられていた。そこで今回、SaaS型クラウドサービスを展開することにした。従来数千万円の導入費用がかかっていたしくみを、数百万円で使えるという。

「ダヴィンチ・ジュニア」は、業務知識さえあればデータ分析の専門知識がなくても直感的に利用できる。優れた操作性を備えていて、現場担当者でも簡単にAIを活用したデータ分析業務が行え、全社的にAIの適用を推進していくことが可能となる。ほかにも、各職場の利用に合わせた有効なデータ分析のアウトプットを生み出す、優れた予測モデルを作るための専門家のノウハウを反映といった特長を備えている。

上記プラットフォームのライセンス体系よりも安価な金額で、ユーザー数は1名から利用できる。SaaS型のダヴィンチ・ジュニアは、ユーザー数等の制限解除や、顧客要件に沿ったカスタマイズが可能だという。