10月27日、サン電子とNTTドコモは、法人顧客向けに提供しているスマートグラスを用いた遠隔作業支援ソリューションの内容を拡充――既存ソリューションの名称を「AceReal Apps」とし、関連ソリューションの総称を「AceReal® for docomo」としたうえで――マルチデバイス対応型の新たな業務支援アプリ活用パッケージソリューション「AceReal Assist」の提供を開始した。
新ソリューションでは既存の基本機能はそのままに、「AceReal One」に加えて、「HMT-1、HMT-1Z1」(RealWear製)、「Everysight Smartglasses」(Everysight製)、「Glass Enterprise Edition 2」(12月以降対応予定)、およびユーザーのドコモ回線を選択し、契約期間をカスタマイズできる。支援者側のデバイスOSもWindows、macOS、Android、iPadOS、iOS(11月下旬以降)をサポート対象にした。
マルチデバイスへの対応により、現場作業者は軽量~防爆対応タイプのスマートグラスの利用が可能となり、支援者側もオフィスや外出先など環境に応じてPCやモバイル端末から遠隔支援ができるようになる。ネットワークにMEC(多重アクセスエッジコンピューティング)機能を有する「ドコモオープンイノベーションクラウド®」を利用することで、秘匿性の高い映像・情報の送受信を、あんしん・安全な通信環境で利用できる。
AceReal Assistは建設や製造のみならず、医療、農林水産業、運輸など幅広い産業分野での活用が期待されるという。両社は今後も互いのアセット等を通じて新しい価値の創出や社会課題の解決に貢献し、顧客のDXが進められるよう努めていく考えだ。