ものづくりDX、板金塗装工場の効率・収益性アップに向けて

各種産業の仕組みや社会インフラのデジタル化が進んでいる。近年、板金塗装工場では、様々なシステム上で複数のソフトウェアが使用されていて、それらは時間とマンパワーの浪費原因になっていることがあるという。

BASFのコーティングス事業本部は、世界中の板金塗装工場の顧客向けに、安全なクラウドベースのデジタルソリューションプラットフォーム「Refinity(リフィニティ)™」の提供を各国で順次、日本では来春開始する。同プラットフォームは、自動車補修用塗料のプレミアムブランドR-M®独自のスムーズなデジタル体験を顧客に届けるという。

オンライン環境であれば、あらゆるデバイスから簡単かつ安全にアクセスでき、すべてのデジタルツールを1ヶ所に集約することで、効率性を高めることができるよう設計されている。ソフトウェアのアップデートやメンテナンスは自動的に行われるため、現場では常に最新版を使用できる。「リフィニティ」のカラー、トレーニング、ビジネス分野に特化した各アプリは、現場のプロセス全体をサポートし、生産性を向上できるように設計されている。

カラーアプリは、R-M®の最先端測色機を用いた正確なデジタルカラーマッチングにより、市場で最もシンプルな色検索を提供する。タッチパネルに対応していて、調色室での直感を活かすナビゲーションを実現する。世界最大級の自動車用カラーDBと連動したダイナミックな色検索システムにて、シンプルかつ正確な色検索が可能となり、塗装技術者は意思決定がしやすくなる。同アプリでは、補修するパネルに応じた塗料の使用量予測もできる。

ビジネスアプリは、塗料の在庫管理や補修車両の入庫管理などの機能を備えていて、工場管理者がKPIを把握し、適切な判断をするのに必要なレポートを作成――。トレーニングアプリは、eラーニング系の"ライブラリー"と"ユニバーシティ"の2機能を備えているという。