各種課題の解決に向け、建物及び道路単位で人流をリアルタイム予測

地球環境の改善やフードロスの削減が課題となっている。この世界はコロナ禍で人々の働き方や暮らし方、居住地域や日常の交通手段までもが見直され、消費行動が大きく変わった。それらの変化は需要予測を困難にし、商品の欠品や廃棄を増やすことに――

商業施設では密な状態を避けねばならないという課題も生まれた。そのような中、集客や需要予測等を行うには、統計データを活用するだけでなく、リアルタイムな状況を店舗や施設ごとに正しく知る必要があるという。NTTデータは、11月1日より、「BizXaaS MaP®人流分析」サービスを提供する。

同サービスを利用すると、人口分布統計、複数の人流プローブデータ(unerry「Beacon Bank®」リアルタイムGPSプローブ、カープローブなど)、地理空間データを複合的に処理して建物・道路単位での人流を分析し予測できる。特定エリアの絶対人数推計、来客の属性、今後の人流をリアルタイムにつかめるようになる。たとえば、飲食業では人出を即座に把握し、仕込み量の調整や割引率の最適化が実現。廃棄食材の削減を可能にするという。

今回の新サービスで提供する人流分析技術、「ピンポイント人数推計」は先行して、豊洲スマートシティ推進協議会(参考PDF国交省資料)による「バーチャル豊洲ビューアー」の取り組みや、 ヤマト運輸による荷物取扱量のポテンシャルを予測する実証実験の中で利用されているという。

NTTデータは今後社内のGISノウハウを統合し、Society5.0を支える基盤として、NTTグループで取り組む「4Dデジタル基盤®」と連携した地理空間情報を提供するサービスを構築する。あらゆるビジネスに向けニューノーマル時代に適応した高度な分析・予測機能を提供することで、エネルギー利用効率の向上、フードロス削減など都市が抱える多様な課題を解決し、持続可能な社会の実現に貢献していく考えだ。