オートなクラウド設定でセキュリティリスクを軽減、IT運用を効率化

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進で、メールやWeb会議、ストレージ、電子契約など複数のクラウドサービスを利用する企業が増加している。昨今、IT管理部門では個別サービスごとに発生するアカウント発行や権限設定などの負荷が課題となっている。

自社の顧客からもそのような声があがっていて、中でもこのコンテンツクラウドを利用している企業からの要望が多く寄せられていたという。SBTは、クラウドソリューション「clouXion」のツールである「Provisioning Flow」の機能を拡充し、Box Japan提供のコンテンツクラウド「Box」との連携を今月25日に開始した。同ツールは、クラウド運用で必要なアカウント発行や権限設定などの処理を、ワークフローシステムを介して自動化する。

今回のBox連携により、フォルダ作成やアクセス権(コラボレータ:フォルダやファイルの利用者として招待されたユーザー。社外ユーザーの招待も可能)設定などの作業を自動化できる。新入社員の入社にともなう大量申請や、プロジェクト立ち上げ時の至急申請に、IT管理者は手作業不要で迅速に対応できるようになる。IT管理者の負荷軽減と業務効率化を実現する。

ワークフローにより申請・承認・申請管理などがそのまま設定に反映されるため、作業のミスによる誤った権限付与といったセキュリティリスクも軽減できる。

clouXionは、Microsoft 365(Office 365)を利活用するためのSBTのクラウドソリューションブランド。これまで同社が大手企業向けにMicrosoft製品の導入支援で培った知見をもとに、「働き方改革」の具体的な課題を解決するために生まれたという。SBTは、今後も上記ツールの機能拡充などクラウド利活用を推進するサービスの充実を図ることで、顧客の業務効率化による生産性の向上に貢献していく考えだ。