産業・エンタメIoTに5Gの新風、タイムクリティカル通信を可能に

様々な分野にIoT(モノのインターネット)技術が浸透しつつある。昨今、移動体通信システムは第5世代となり、IoTと5Gとの融合による自動運転や社会インフラ、医療ヘルスケア等の進化、AR/VRも活用した業務やゲーミングの展開などが期待されている。

今月26日、エリクソン(NASDAQ: ERIC)は、消費者や企業、公共部門のタイムクリティカルなアプリケーションやサービスで要求される一貫した低遅延性と高い信頼性(uRLLC:ultra-Reliable&Low Latency Communications)を保証し、5Gの性能を強化するエンド・ツー・エンドのソリューション「Time-Critical Communication」を発表した。

同ソリューションは、キャリアからローカルのそれ(参考:総務省PDF)まで、あらゆる5G周波数帯にソフトウェアのアップグレードとして容易に導入できる。5Gネットワークをグローバル展開し、モバイルブロードバンドや固定無線アクセスサービスを強化してきた同社ならではもので、通信サービスプロバイダーはクラウドゲーミングやAR/VRなどのリアルタイム体験を一層向上させ、リモートコントロール、モビリティオートメーション、産業用制御の可能性を引き出せる。

世界25億人のモバイルゲーマーが遅延のないゲーム体験を楽しめるほか、新しいソリューションにより臨場感あふれるXR体験を求めるすべての5Gユーザーを満足させられるだろう。また、生産プロセスやミッションクリティカルなサービスにより、高性能で高信頼の接続性に大きく依存する企業・産業・公共機関も便益が受けられるという。uRLLCについて、ソフトバンクCNOは、5Gに期待される用途を実現するための鍵だ――

タイムクリティカル通信により、5Gは公共の健康や安全・交通効率を大いに改善し、輸送をより持続可能なものにするとした。