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ホテル業務DX、顧客の困りごとに遠隔フロント応対
OSSは、セルフチェックイン機「スマーレ」を用いた「遠隔フロントシステム」の提供を開始した。今年10月に1stユーザーとして、1984年開業の1号店にホテル業界の先駆けとなる自動チェックイン機を設置して以来パートナーだとアパグループIT事業本部長がいう、アパホテルにこれを導入した。同システムでは双方向ビデオ通話機能により、フロントから離れた場所にいるホテルスタッフが、宿泊者のチェックイン手続きを迅速にサポートすることが可能になるという。
「非接触・非対面」接客の要望に応え、ニューノーマル社会における安全安心なホテル利用に貢献する。と同時に、ホテル側ではスタッフの負担の大きい深夜帯を中心とした業務の集約・効率化に寄与する。遠隔フロントシステムは、2018年の旅館業法改正以降、民泊や小規模ホテルで一部導入が始まっているものの、大手チェーンで本格活用されるのはアパホテルが初となり、アパホテルとしても初の取り組みとなる。
自社で進めるデジタルトランスフォーメーションと合致すると考え、採用を決めた。今回の仕組みはホテル業界のスタンダードになるだろうという。アパグループはその先駆者として、日本で断トツNo.1を目指して進化を続けていく――。
「遠隔フロントシステム」にはこれまで培ったオートメーション技術と遠隔サービスの実績やノウハウに加え、オムロングループが持つ「センシング&コントロール+Think」のコア技術を活用しているという。OSSは、このシステムの提供を通じ、人手不足が深刻化するホテル業務の効率化・省力化に役立っていく構えだ。