改正電帳法に対応する経費精算、汎用ワークフローの強化とともに

経済産業および行政の仕組み、社会のデジタル化が進みつつある。わが国では、経理の電子化による生産性の向上、記帳水準の向上等に資するため「電子帳簿保存法」が改正され、帳簿書類を電子的に保存する際の手続きなどが抜本的に見直された。同改正法の施行が来年1月1日に迫っている。

今月18日、ISIDは、企業向け「Ci*X」シリーズにおいて経費精算システム「Ci*X Expense」と汎用ワークフローシステム「Ci*X Workflow」の最新版の提供を開始した。前者では令和3年度税制改正における電子帳簿保存法の改正(国税庁PDF資料)対応など計25項目、後者では簡単な設定操作で申請書を作成できる機能強化など計12項目にわたる進化を達成したという。

企業向けの豊富な機能、充実した入力サポート機能と操作性の高いユーザーインターフェースを備えたCi*X ExpenseのVer.2.0では、上記法改正でのタイムスタンプ要件緩和に伴うスタンプ付与サービス非利用の運用にも対応するため、関連設定項目の変更や証憑経過日数チェックのルール、タイムスタンプ表示部などについて改修を行った。スマホ向けCi*X ランチャーアプリを提供し、ユーザが承認依頼や差し戻しなどを簡単迅速にできるようにする。

一方、人事や総務等の各種申請・届出業務にて書類作成から申請・承認に至る一連のプロセスを行うCi*X WorkflowのVer.1.1 では、申請書デザイナー機能(数式計算の利用、入力項目間の連動表示、カスタム処理の呼び出し)の強化、申請者・承認者向け機能の利便性向上、Ci*X Expenseとの連携を実現したという。

同社は、グループ経営管理領域における顧客課題の解決に取り組んできた。その知見を用いて、今後もCi*X シリーズのさらなる機能拡充を図り、バックオフィス業務の生産性向上、グループ経営の高度化を支援していく構えだ。