IoTエンドポイント機器の機能と性能を最適化する

あらゆるモノがネットにつながるIoT技術が各種産業の仕組みや社会インフラに浸透しつつある。様々な現場でデジタル化が進む昨今、IoTエンドポイント機器では、少ピンの32ビットマイコンの需要が高まっているという。

ルネサスは今月13日、32ビットマイコンファミリ・RA2シリーズにおいて、RA2E2グループを新発売、その量産を開始した。RA2E2は、48MHz Arm® Cortex®-M23コアを搭載し、省スペースや低消費電力が求められるIoTエンドポイントアプリ向けに、周辺機能の最適化が図られている。このクラスでは業界最小レベルの動作電力を実現し、IoT機器の過酷な使用環境にも耐えられる設計とされている。

16~64KBフラッシュメモリと8KB SRAMを搭載し、超小型16ピンWLCSP、20ピン・24ピンQFNを含む小型パッケージの9製品をラインアップした。I3Cインタフェースをサポートし最大4.6Mbps通信を達成。各種セキュリティ機能も搭載されている。これらにより、ウェアラブル、医療機器、家電製品、産業オートメーションなど、小型IoT機器に最適なマイコンとされている。

RA2E2は、RAファミリとしてソフトウェアの拡張性を備えていて、HALドライバを含むフレキシブルソフトウェアパッケージ(FSP)を使用できる。FSPに関する各種設定はGUIを活用して簡素化。ユーザの開発プロセスを加速しながら、8/16ビットマイコンからの移行も容易にする。Armの広範なエコシステムパートナを活用することにより、システムの開発期間の短縮が可能になり、市場への製品投入を早期に実現するという。

同社は「ウィニングコンビネーション」も開発・提案していて、例えばRA2E2を使ったLEDライト制御用「DDR5ゲーミングDIMMソリューション」など、様々なアプリ向けに250種類超の組み合わせを具現化している。