スマート養殖、国産バナメイエビの事業最適化と持続可能性に向けて

メキシコやペルー北部辺りが原産地でクルマエビ科に属する。バナメイエビは、世界で最も食されている海老だ。1尾15~18グラム程度のものが主で、日本においては寿司ネタ・エビフライ・むきエビなど、幅広い用途で重宝されている。

そのバナメイエビの種苗、養殖のための稚エビは輸入されることが多く、日本国内では度々海外由来の特定疾病(持続的養殖生産確保法で定義)による被害が発生している。そのため養殖業者は、全滅することもあるそれら病気のリスクに日夜悩まされているという。リージョナルフィッシュ奥村組NTTドコモ岩⾕産業は、各社の強みとなる技術を結集し、バナメイエビ養殖の最適な⽅式・条件を確⽴する実証実験を今月11日に開始した。

4社共同で、国産バナメイエビの種苗を用いて、最適な養殖方法を検討する。200トン⽔槽3基を⽤いて同時に、閉鎖循環式養殖とバイオフロック養殖――いずれの方式も水の入れ換えを一切行わないため病気発生リスクを下げられるが、養殖事業規模で実地検証した例がないので優劣が不明である、それらをICT等の活用により比較検証――を実施。各⽅式のメリット・デメリットを抽出し、最適な養殖⽅式の選択および改良の⽅向性を模索する。

①奥村組の閉鎖循環式養殖システムの構築、②リージョナルフィッシュの国産種苗の提供とバイオフロック養殖システムの構築、③NTTドコモのICTブイをベースとした⽔質遠隔監視システム、④岩⾕産業の酸素溶解装置による⾼効率酸素供給によって、「養殖⽔槽の構築と養殖の実施」および「⽔質の遠隔監視と⽣育に適した養殖環境づくり」を進めていく。

バナメイエビの国産種苗⽣産に成功したリージョナルフィッシュと、⽇本有数の技術⼒を有する各社のオープンイノベーションにより、最⾼の⽣産性が得られるバナメイエビ養殖パッケージの完成をめざす。4社は、持続可能な水産業の実現に貢献していく構えだ。

ニュース出典:バナメイエビの「スマート養殖」最適パッケージ化の実証試験を開始