AI OCRにてバックオフィスDX、RPAやBPM等との組合せも

働き方改革への対応や電子帳簿保存法の改正などで、紙文書のデジタル化需要が急速に高まっている。中堅・中小企業はOCRソリューション市場拡大を期待しているけれど、その導入・構築コスト、IT人材不足を課題として、利用できないケースも多々あるという。

キヤノンMJは、BPOサービス「AI OCR×データ入力サービス」の提供を来月1日に開始する。同社はAI OCRを活用したスピーディーで高精度なデータ入力サービスを提供し、企業の生産性向上を支援する。OCRやRPA(ソフトウェアロボット)、BPM(ビジネスプロセス管理)などを組み合わせたBPOサービス事業を強化することで、企業のバックオフィス業務のDXを推進していく。

紙帳票のデジタル化を支援する上記新サービスにより、顧客は、請求書や納品書などの紙帳票を複合機でスキャンしたPDFやスマホで撮影したイメージデータをクラウドにアップロードするだけで、翌日にはExcelやCSVなど編集可能な電子データを受け取れるという。同社のBPOセンターでは、キヤノンITソリューションズ製のクラウド型AI OCRソリューション「CaptureBrain」を活用して電子データを作成後、熟練オペレーターが確認作業を行う。

「CaptureBrain」は、キヤノン独自の画像補正技術とAIによる高精度な帳票認識技術を活用し、画像補正、帳票種別の自動分類、定型・非定型や活字・手書きの帳票のOCR処理までを一括で実行し、高い認識率により効率的なオペレーションを実現する。短時間に高品質なデータを顧客に提供する。このしくみを活用した新サービスにより、人手による入力業務の負荷やミスの低減を実現し、業務プロセスの改善やコア業務への集中を支援する。

キヤノンMJは、生産性向上を支援するデジタルソリューションとともにBPOサービスを提供し、バックオフィス業務のDXを支援していくという。