脱炭素・環境配慮型経営の支援組織が"空のインフラ産業"から飛翔

コロナ禍で人間の動きが抑制され、野生動物が活気づいている。そんな事例が多く海外から届く中、先月には当編集者の隣の家から、ヒヨドリが植栽で抱卵しているとの話が飛び込んできて、自治会一同は抜き足差し足、2週間後に4羽が飛行練習し始めたのを見て、ほっと胸をなで下ろし――

IPCCで自然環境に対する悪影響が指摘された(気象庁)、人間の動きが再び活発になる、来年もあの子たちはやってくるのだろうかと考えさせられた。ともあれ昨今、世界では気候変動対策として脱炭素化社会への移行が目指されている。多くの企業にとってCO2排出量の削減は経営重要課題と認識され、CO2削減計画を立てるために排出量の算出・把握ができるサービスのニーズが高まっているという。

エネルギー分野におけるシステム開発やコンサルティングで蓄積した知見をもとに、企業の脱炭素化や環境配慮型経営を支援するCO2排出量算出・可視化クラウドサービス「zeroboard」事業を展開していたA.L.I.は、当該ビジネスを統括していた渡慶次道隆氏が新たに設立した株式会社ゼロボードへ同事業を今月22日付で譲渡した。

120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げ、日本でも昨年10月に内閣総理大臣がそれを宣言した(環境省脱炭素ポータル)。近年の状況を鑑み、企業の脱炭素化シフトへの支援に逸早く対応することが重要と考え、「zeroboard」サービス拡大の機動力をさらに高めるべく、同氏との間でMBO(マネジメントバイアウト)の合意に至ったという。

設立当時よりエアモビリティ社会実現を目指しているA.L.I.は、これからより一層空中域のプラットフォーム化を推進する事業にフォーカスし、移動のスピードアップ、インフラ維持のコスト削減、土地の有効活用や環境保全等の社会課題を解決する「空のインフラ産業」創造への取り組みを加速させていく考えだ。