AI予測分析ツールを全社規模で、多様な業務プロセスとつなぐ

第四次産業革命、デジタルトランスフォーメーション(DX)、超スマート社会といった文脈で先進的ITの採用がさまざまな組織で進んでいる。昨今、人工知能(AI)を用いた予測分析は多彩な分野で注目されているけれども、データサイエンティストらが不足している組織でそれを達成することは難しい。

一方、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても数クリックの簡単な操作で予測分析が実現できるこのツールは、一般ユーザのパソコンからシンプルで直感的なインターフェースを通じて簡単に利用できるという。ソニーネットワークコミュニケーションズは今月15日、「Prediction One」において、予測API機能の追加を発表。組織単位や全社一括導入を実現する「アドバンスプラン」「エンタープライズプラン」の提供を開始した。

マーケティングや営業、生産管理、顧客サポート、製品開発など"事業の現場"でAI活用を進めるビジネスパーソンや情報システム担当者などからの、既存システムや業務プロセスに「Prediction One」の機能を組込みたいといった多数の声、および企業のDX推進によるAIの組織導入の需要に応えて、上記2つの上位プランを用意した。

予測API機能が利用できるそれらは、「シンプルで速やかなシステムへの組み込み」「API運用機能をサポート」といった特長を備え、需要予測における活用 (需要予測の自動化)、ECサイト上のレコメンド予測 (最適な商品のレコメンド)、デジタルマーケティングにおける活用などが想定されている。

同ツールは、ソニーのR&Dセンターが開発しソニーグループ内の多様な事業組織での活用により機能改良を重ねてきたものであり、当社が19年6月にデスクトップアプリとして無償提供、20年8月よりライセンス販売、21年5月からのクラウドサービス版には現時点で累計21,000社超の申込みがあるという。