IoT向けデータ連携ソフトとNASの組み合わせで事業継続を支援

あらゆるモノがネットにつながるIoTが産業界と社会に浸透しつつある。その眼目はさまざまなモノからのデータを利活用することにあり、大量に生成されるそれらをファイル形式で格納し、アクセス可能とする装置としては、コンピューティング資源の一つ、ネットワーク接続型ストレージ(NAS)がある。

今月15日、バッファローセゾン情報システムズは、データ利活用を促すために、NASに保存されているあらゆるデータをつなぐプラットフォームを共同開発すると発表した。前者の法人向けNAS「TeraStation(TS6000シリーズ)」に、後者のIoTデータ連携ソリューション「HULFT IoT」を組み合わせることにより、多様な企業IT市場をターゲットとする新たなビジネスモデルを提案する。安全安心な社会基盤としてのインフラ構築を目的にしているという。

今回の取り組みにより、インターネット環境が不安定でも、「HULFT」でつなぐことで、コストを重視しながらも確実な送信確認、および送達エラー時の再送信の自動化を達成するとともに、データの暗号化による安全安心な環境を実現する。情報システム担当者の不足やITスキルの課題を簡単な設定でカバーし、事業継続性の確保とBCP(事業継続計画)の確立を具現化する。

PCやデバイスから収集したログ等のデータをTS6000シリーズへ集約――。ファイル連携のデファクトスタンダード「HULFT」の品質をそのままに、IoTデバイスとの安全・安心・確実なデータ連携をかなえる「HULFT IoT」が当該NASに集約されるデータを暗号化することで、インターネット経由でもセキュア送信を可能とし、データ圧縮・解凍・再送信を自動化することなどをできるようにする。

上記しくみの概要は11月17日~18日、セゾン情報システムズのイベント「HULFT DAYS 2021」にて発表する予定だという。