アパレルECの物流BTS施設を研究学園都市つくばに建設

スマートフォンの普及とともに、あらゆるものの電子商取引(EC)が活発化している。昨今、それらECを支える基盤となる物流施設は、一棟を複数企業でシェアするマルチテナント型のみならず、デベロッパーが特定テナント向けに建設するBTS(Build To Suit)型も重要性を増している。

今月10日、物流不動産の所有・運営・開発の世界的リーディング企業であるプロロジス(日本法人)は、科学の街・国際戦略総合特区である茨城県つくば市において、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOと約137,000㎡の賃貸借契約を締結し、同社専用(BTS型)物流施設「プロロジスパークつくば3」の起工式を、両社および鹿島建設の代表取締役らとともに挙行した。

圏央道と常磐道のクロスポイントに位置――圏央道「つくば中央」ICからわずか2.0㎞、常磐道「谷田部」ICから約5.8㎞の地点に立地しているため、北関東方面への配送に加えて、圏央道を利用して都心部を経由することなく東西広域および東日本全域をカバーすることが可能になり、広域戦略拠点としても活用可能な物流適地である。

開発地は、つくばエクスプレス線「研究学園」駅より約1.3㎞と通勤に便利である。つくば市は人口増加が続いていて、生産年齢人口の割合が高く、当地から車で10分圏内に複数の住宅街がある。圏央道の他の物流ハブのように大型物流施設が集中していないため、雇用確保に有利な環境であるほか、浸水や液状化の可能性が極めて低く、周辺に活断層がないことから、事業継続計画(BCP)の観点からも優れた土地柄である。

つくば市内にこれまでZOZOのBTS型物流施設を3棟開発している。同社は、このたびの「プロロジスパークつくば3」について、それら既存施設と合わせてZOZOのアパレルEC配送における基幹拠点のひとつとなる予定だという。