その取り組みの加速を目指す。「スーパーシティ構想」は、2020年5月成立の国家戦略特別区域法の一部を改正する法律(スーパーシティ法)に従い、現在、政府によるスーパーシティ型特区の選定などが進んでいる。地域の課題は、観光、医療福祉、防災など複数の分野にまたがることが多く、それらを解決するには、分野間において横断的なサービス・データの流通を可能にする「都市OS」の整備が必要になるという。
NECは今月8日、上記複数分野にわたる行政サービスの効率化を目的に、データの利活用及び連携を実現するクラウドサービス「NEC都市OS」について、全国の自治体向けに販売活動を開始した。国内外でのスマートシティへの取り組みや、国とともに進めたデータ連携基盤に関する調査及びスーパーシティの普及促進に向けた共通API/データモデル策定など (21年2月記事)に取り組む中で、所要機能の検討を進め、これを製品化した。
今年度下期から順次提供し、25年度までに200都市への展開をめざす。新サービスには、内閣府が推進する「スーパーシティ構想」の実現に向けてこれまで提供してきたFIWAREをベースとしたデータ利活用基盤機能の他に、今回新たに個人同意管理に対応したパーソナルデータ利活用基盤機能、人のチカラを最大化するAIを活用したデータ分析機能、生体認証を活用した個人認証機能、ID連携管理機能、フルレイヤーセキュリティ機能等――
スーパーシティ・スマートシティにおける複数分野の先端的サービスの創出を効率的に実現する、共通的に必要となる様々な機能を備えているという。