ソーラーパワーの自家消費をAIにて制御し最適化する

太陽光発電を取り巻くビジネス環境は目まぐるしく変化している。日本でも地球環境保全への意識は年々高まっていて、再生可能エネルギー事業は、様々な側面から価値を創出する事業へと転換するステージを迎えている。

ソーラー由来の電力を販売するだけなく、そのクリーンな電力を効率よく利用する「自家消費」を目的とした導入が進んでいる。自家消費を最適化する手法として、消費電力の変動に追従してパワーコンディショナを高速・高精度制御――電力会社からの買電を抑える「負荷追従機能」が注目されているという。コンテックは1日、電力制御推論エンジンを搭載した自家消費型太陽光発電コントローラ「SolarView® SC」の提供を始めた。

AIを活用してパワーコンディショナや蓄電池システムの最適制御を行い、逆潮流の発生を抑制できる。「電力会社への逆潮流を防止」「蓄電池システムに対応」「電気の見える化・遠隔監視機能」を主な特長とする。同コントローラは、AIによる負荷追従機能で再エネを最大限利用可能とする。自家消費用太陽光発電設備向けの出力制御器であり、刻一刻と変化する電力量に対応して、賢く・無駄なく電気の使い方を最適化する。

自家消費型太陽光発電コントローラについて、より幅広いデータを用いた最新AIによる発電制御の最適化や、対応可能設備の拡大など、一層高度で使い易いものにすべく今後も機能向上を図っていくという。同社は30年以上前の太陽光発電計測の黎明期からメガソーラー等の実証研究へ積極的に参加し、多くの実証研究の経験を活かしたソリューションで顧客の太陽光発電ビジネスに寄与してきた。

現在、太陽光発電監視システムは全国で40,000サイト超の納入実績があるという。同社はこの分野で培った実力とノウハウを活かし、再生可能エネルギーの最適化利用に貢献していくとともに、脱炭素化社会の実現に向けた取り組みをさらに推進していく構えだ。