およそ600品目をレジ無し決済、ウォークスルー店舗を実稼働!

少子高齢化が進む国では、労働力の確保が課題である。労働集約型産業といわれる流通・サービス業においては、データおよびIT(情報技術)の活用による旧来制度・システムのデジタル転換、先進的なデジタル技術を駆使した業務効率化の推進が業界全体で不可欠となっている。

昨今、コロナ禍により消費者の価値観や行動が一層多様化していて、できるだけ非対面・非接触で買物を済ませたいとか、精算所での労力や時間を省きたいといった声が高まっている。それら社会問題の解決と、消費者のニーズに基づく新しい買物体験の提供の実現に向けて、ダイエーNTTデータは9月2日、レジを通すことなくキャッシュレス決済が可能な「ウォークスルー店舗」をNTTデータ社内(豊洲センタービルアネックス22階)にオープンする。

レジ待ちが無い買物体験と購買機会の増大、従業員のレジ作業や商品補充・発注作業の効率化をめざす。ウォークスルー店舗では、NTTデータのCatch&Go®サービス(関連記事)を活用し、店舗上部のカメラと商品棚の重量センサーによって、手に取った商品が認識される。

利用者は専用アプリをインストールした自身のスマホを入店ゲートにかざし、欲しい商品を手に取って出るだけで自動的にクレジットカード決済(「CAFIS Pitt®」と連携)されるため、レジ台での精算や、バーコードのセルフスキャンなどの手間が一切不要となる。

上記店舗は日本国内のウォークスルー型で最大規模(NTTデータ調べ)、売場面積約37平米であり、弁当、飲料、菓子、冷凍食品など約600品目が揃っている。弁当など賞味期限の短い商品の見切り販売をスマホアプリで通知することで、人手をかけずに購買機会を増やし、フードロスの削減にも取り組むという。両社はオペレーションの運用などを検証し、利用者のニーズも踏まえて、次世代型店舗のさらなる本格運用へとつなげていく考えだ。