オンライン融資サービス利用者は2割強、信用スコアを知る人は7割弱

人が融資を受ける理由は多彩だ。個人向けの小口融資に限っていえば、遊ぶ金欲しさに消費者金融ビルに日参したり、カードローンで旅行したり高級バッグを買ったりする人が当編集者の周りにもいた――状況は、スマホの普及やオンライン完結型サービスの登場、コロナ禍でどう変わったのだろうか。

今年7月19日~27日、MMD研究所は、20歳~69歳の男女5,936人を対象に予備調査を実施後、本調査として、オンライン融資サービスの利用経験者550人へ「個人向け融資サービスと信用スコアに関する調査」を実施。その結果を今月18日に公表した。調査概要や調査項目がわかるPDF資料は、同社Webで無料会員登録すればダウンロードできる。調査結果サマリーは次のようなものだ。

オンラインでの個人向け融資サービスの利用経験者は21.6%。利用したことがあるサービスの種類の上位は「クレジットカードのネットキャッシング」「銀行系ローン」「消費者金融系ローン」。オンラインでの個人向け融資サービス利用1回ごとの平均借入金額は「1万~3万円未満」が最多で19.6%、利用用途のトップは「生活費の支払い」が34.6%。信用スコアの認知は67.6%、「全く知らない」は32.4%――

内容理解は30代が70.0%に対し60代は19.1%と50.9ポイント差。提供するのに抵抗のあるパーソナルデータは「クレジットカードや銀行口座情報」「電話帳や友達との繋がり情報」「インターネットアクセス履歴」。信用スコアの活用拡大に肯定的な人は52.6%。年代別では20代と30代は7割以上に対して60代は約2割で約50ポイント差。信用スコア活用で期待することのトップは「クレジットカードが無くても分割支払いができること」

本編『個人向け融資サービスと信用スコアに関する調査』の生データは、調査票やGT表(Excel)とともに、ここからオンライン購入できる。