企業間取引の書類群を電子化、オンラインでビジネスを加速する

コロナ禍でリモートワークの導入がこれまで以上に進んでいる。企業によってはしかし、見積書や請求書、契約書の発行や受領、押印などオフィスでの対応が必要な業務が存在し、出社を余儀なくされているケースもあるという。

日本通運傘下のワンビシアーカイブズと、NTT Comは、今月11日より、前者の電子契約サービス「WAN-Sign」と後者のクラウド型請求書電子化サービス「BConnectionデジタルトレード」を連携し、見積から請求に至る一連の企業間取引を電子化するプラットフォームを提供する。これにより、企業間取引の効率化や顧客の出社を伴う見積、契約、請求などの企業間取引のオンライン化と効率化を実現する。

同プラットフォームは、①見積から請求に至る一連の企業間取引をオンラインで実施可能、②「WAN-Sign」と「BConnection」を一気通貫に利用可能、③インボイス制度('23年導入。国税庁Web)に準拠した適格請求書の発行が可能、④顧客が利用するERPとのデータ連携が可能といった特長を備えていて、インボイス発行システムの用意を不要とするうえ、顧客ERPの大規模改修なしに、請求関連データをERPに転送できるようにする。

「WAN-Sign」は前者がGMOインターネットグループと共同開発したしくみであり、書面契約書の原本管理・保管から電子化を実現する他にはないサービスである。一方、「BConnectionデジタルトレード」は電子請求書を作成・発行する機能、作成した電子請求書を社内回覧する機能、請求データを他の会計システムへ連携する機能などを提供し、企業におけるペーパーレス化やテレワークの推進、生産性向上に寄与するという。

両社は、管理を含む"紙"由来の各種課題を抱えている企業へ提案を進めていく、同プラットフォームを継続的に改善することで、企業間取引のさらなる効率化にも貢献していく考えだ。