ビッグデータを汎用クラウドサービスにて分析・可視化する

ビジネスの成長を加速させるため、社内外に遍在するデータをつなげて多角的に分析し、活用するニーズが高まっている。データを利用可能な状態で統合し、活用するには、データ分析・クラウド・AIに関する技術を要するが、多くの企業ではそれらの技術者を十分に確保できていないのが現状だという。

日商エレは10日、企業内やSaaSサービスのデータをMicrosoft Azureに統合し分析・可視化を支援する「データ活用支援サービス」の提供を開始した。データの取得、蓄積、加工、分析、可視化に段階分けし、要件に合わせて3種類のサービスを提供する。新サービスでは、これまで多数の企業のデータ活用を支援してきた同社のデータサイエンティスト、AzureやAIのエンジニアが顧客のデータ活用をサポートする。

「データ活用支援サービス」の利用により、顧客はデータにもとづいて状態を把握し判断することが可能になるという。データ取り込みサービスでは、オンプレミス環境やSaaSアプリなどにある構造・非構造データをバックアップ・保護し、必要に応じて自動拡張できるよう設計。「Data Lake」にデータを統合・蓄積する。日商エレ取り扱いのコネクターで「Data Factory」を補完し、250種以上のデータ接続に対応することができる。

データ活用基盤構築サービスでは、データの取得・蓄積に加え、蓄積したデータの結合や、異常値・空白などノイズデータの処理をすることで、データ分析の基盤を構築。Microsoft Power BIを用いてあらかじめ定めた指標を可視化する。

データ分析サービスでは、Azureへのデータ取得・蓄積・加工から、データサイエンティストによるデータ分析・可視化まで、すべてのプロセスで支援する。不正検知のルール設定、 売上につながるマーケティング施策の分析など、データサイエンティストが要件に合わせて分析するという。