銀行ATMと接続するカード決済基盤向けゲートウェイをリリース

改正資金決済法の施行などにより、送金サービスの活性化が見込まれている。各種金融機関においては、他行ATM連携など対外センターと接続する新サービスの検討が増えてくることが予想されている。

一方で、対外センターとの接続を前提としたサービスをタイムリーに提供したい企業にとっては、勘定系などのシステム連携や各センターとの調整に期間を要することが大きな課題となっている。今日、国際送金業を営むその会社では、海外送金サービスを利用している顧客の多くがATMを使って入金しているので、より安定的なサービスを提供するために自社の基幹システムからゆうちょ銀行ATMへの直接接続を早期に実現したい、そう考えていたという。

セイコーソリューションズは、SBIレミットのゆうちょ銀行ATMと接続するCAFIS接続ゲートウェイのシステムを開発。これによる新サービスの運用は今月10日に開始された(CAFISはNTTデータのキャッシュレス決済総合プラットフォーム)。

SBIレミットのゆうちょ銀行ATMとの対外接続システムは、セイコーソリューションズが1996年より提供し800セット以上の導入実績をもつCAFIS接続パッケージ「CAPS for CAFIS」――加盟店システムや金融機関センターとCAFISセンターを確実に結び、CAFISサービスに合わせた機能を提供。仕向/被仕向の決済業務を幅広くカバーするカード自動決済パッケージ――を利用していて、短期間での構築を達成したものだという。

銀行ATMをはじめとするCAFIS接続システムの構築を早期に実現させ、企業のサービスリリースの早期化に貢献できるよう、さらに勘定系システム業務などに適用範囲を広げ、今後のサービスの拡充を目指す。セイコーソリューションズのきめ細やかなサポートと的確な提案により、自社事業の発展を支えてくれるものと、SBIレミットは期待を寄せている。