医療現場DX、いつどこででも容易に記録のしくみがサーバー無しでも

キーボード操作が苦手で入力に手間取ってしまう。診察後に思い出しながら診断内容を入力するため、正確な紹介状を書くのに時間がかかる。患者を待たせしてしまう、レポートや指導文の作成に時間がかかる、詳細な内容を省略してしまうといった悩みを解消するしくみを提供している。

アドバンスト・メディアは今月2日、音声入力を活用した医療現場向け記録作成支援サービス「AmiVoice iNote Lite」を発売した。AmiVoice iNoteの一部機能を包含した今回の新サービスは、iOSデバイスを活用し、医療現場における記録作成を支援する。音声入力機能やカメラ機能により、充実した記録を手軽に残し、データを診療端末などへ転送することで、記録業務の省力化や時間短縮に貢献するという。

よりコンパクトなシステム構成で、一層導入しやすくなった。「AmiVoice iNote Lite」は、音声入力によるメモやカメラ機能で撮影した写真をBluetooth経由(院内Wi-Fi不要)でPCへ転送。診療端末が近くになくても充実した記録を残せる。インターネット接続なしで音声認識が使えるため、場所を問わずにどこでも利用できる(初回起動時・登録単語更新時などは同社クラウドサーバーに接続)。

頻繁に利用する定型文をテンプレートとして登録し、入力を省力化できる。可変箇所を含む「穴埋めテンプレート」を使用することで、必要な記録内容の抜け漏れを防げる。音声入力による音声メモ機能では、音と文字が紐づいて保存されるため、認識結果の表示に加え、吹き込んだ音声の聞き直しも可能である。

国内シェアNo.1(出典:「ITR Market View:AI市場2020」)の医療用語に特化した音声認識エンジンAmiVoiceを搭載していて、専門用語や業界用語もスムーズに文字化するという。新サービスの価格は月額3,300円(税込)/1ライセンスだ。