スマホ等に簡単取りつけ、検温カメラ機能を自社アプリに取り込める

新型コロナウイルス禍で非接触ないし非対面が求められている。そのうえ要員確保といった課題もあり、「自動検温システム」を導入する施設・企業が増加している。一方で、システム連携などの技術や費用が障壁となって、いまだ検温システムの導入に踏み切れない施設・企業も数多く存在するという。

アドバンスト・メディアは今月2日、小型かつ軽量でさまざまなスマートデバイスに取り付けられるクリップ式の体温測定カメラ「Ami-T サーモ」と、ユーザーが体温測定機能を自社開発アプリに組み込めるSDK(ソフトウェア開発キット)を発売した。これにより、低価格かつスピーディに非接触での体温測定を実現する。

「Ami-T サーモ」は、接続先のスマートデバイスのカメラで人の顔を認識し、専用アプリの画面上に体温を表示する。ユーザーは手持ちのiOS/Android端末などに取り付けるだけで利用できるため、安価かつ手軽な導入が可能となる。同時発売のSDKを利用すれば、「Ami-T サーモ」の体温測定機能を出退勤管理システムや施錠管理システムなど、顧客の自社開発アプリに低価格で組み込むことができるという。

同社はさらに、上記クリップ式カメラとAI顔認証技術を組み合わせ、スマートデバイスの前に立つだけで体温測定と、AI顔認証による出退勤時刻の記録ができるサービスを同時発売――。設定温度以上の体温を検知した際にリアルタイムで警告、管理者へ通知する。発熱者の入場を防ぐことで、施設や店舗における感染拡大リスクの低減や、従業員の体調管理をサポートするという。

管理用WEBサイト・アプリから事前に登録した人物をAI顔認証で識別し、登録者情報と照合できる。登録者の入退出管理と本人確認を自動化し、企業や施設のセキュリティ強化、入退出管理の効率化に貢献する。測定結果はCSV出力することで、勤怠管理・給与管理などへの活用が可能とのことだ。