日本のスマホ決済事情、非接触の認知度は8割だが利用は1割未満

キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%を目指すという「キャッシュレス・ビジョン」をスマホの普及が後押しする。日本でも、コロナ禍により非接触が新しい生活様式として定着し、不特定多数を巡ってきた通貨には触れたくないはずだが、果たして実態は――。

MMD研究所は、18歳~69歳の男女45,000人を対象に2021年7月1日~7月5日の期間で「2021年7月スマートフォン決済(非接触)利用動向調査」を実施した(7月30日のリリースでは、アンケートにより回収されたサンプルを人口構成比に合わせるために、ウエイトバック集計しているとのこと)。今回の調査における設問は次の5つ。

Q1 あなたはスマートフォンの非接触決済(タッチ式決済)を知っていますか?
Q2 以下のスマートフォンの非接触決済について、あなたに当てはまるものをそれぞれ教えてください。
Q3 あなたが現在最も利用しているスマートフォンの非接触決済サービスを1つ教えてください。
Q4 あなたがメインで利用している「Q3回答選択肢」を利用し始めた時期を教えてください。
Q5 あなたが最も利用を検討しているスマートフォンの非接触決済サービスを1つ教えてください。

結果、スマートフォン非接触決済の認知は81.5%、内容理解は48.4%、現在利用は8.8%。最も利用しているスマートフォン非接触決済サービスの上位は「iD」「モバイルSuica」「楽天Edy」であり、利用開始時期は「覚えていない」が最多。利用検討のスマートフォン非接触決済サービスの上位は「楽天Edy」「モバイルSuica」「Visaのタッチ決済」であったという。

「2021年7月スマートフォン決済(QRコード/非接触)利用動向調査」はオンライン購入可能で、調査概要や調査項目がわかるPDF資料は同社Webからダウンロードできる。