脱クッキー、ユーザーにぴったりの動画広告をエリア天気連動型で

デジタルマーケティングの世界において、顧客との相互作用で基礎をなす要素技術クッキー(Cookie)は長年重宝されてきた。昨今しかし、アップルiOS14.5による広告IDが本人承認になり、ウェブでもサードパーティCookieが制限されるなど、利用者のプライバシーを守る施策が続いている。

GDPRCCPA等の影響もあり、トラッキングツールとしてのクッキーが終焉しようとしている。そんな中、広告市場では、ユーザーのニーズや嗜好に合った訴求力の高い広告をいかに展開するか、模索が始まっているという。

ウェザーニューズは今月、脱クッキー時代に向けて、ユーザーに適した訴求力の高い広告への取り組みとして、累計2,600万ダウンロード(21年5月時点)のスマホアプリ「ウェザーニュース」で「天気連動型動画広告」を開始する。ユーザーの位置情報、ウェザーニュースの高解像度・高精度な気象情報、アプリの利用情報を分析したユーザーインサイトの3つを掛け合わせ、業界初の1kmメッシュで、ユーザーに寄り添う高度な広告の出し分けを実現する。

同アプリの天気連動型広告は昨年7月に開始以来、多くの広告主に利用されている。ユーザーの位置情報と同社の気象情報とを掛け合わせ、ユーザーの現在地の気象状況に合わせて1kmメッシュで広告を出し分けることで、通常の広告よりもCTR(クリック率)が20〜50%高く、大変好評を得てきた。今回このしくみをバージョンアップし、「天気連動型動画広告」として――

アプリの利用情報に基づく「ユーザーインサイト」を活用したユーザーに寄り添う広告の出し分けと、ウェザーニュースのコンテンツを活用した訴求力の高い動画広告の配信が可能になったという。同社は、独自の気象情報と、24時間生放送の気象情報チャンネルを運営する動画制作機能を最大限に活用することで、新たな時代の広告サービスを展開していく考えだ。