レベル2自動運転車でオンデマンド移動の実現へ

あらゆるモノがネットにつながるIoT、ビッグデータ、AIやロボティクスを駆使して多彩な産業基盤や社会を超スマートにしていく。さまざまな取り組みがすでに始動していて、たとえば次世代モビリティ/スマートシティ分野では、各種MaaS(移動手段のサービス化)の実証が進んでいる。

今月19日、日産自動車NTTドコモは、9月21日~10月30日に横浜みなとみらいおよび中華街エリアにて、自動運転車両(SAEレベル2相当。参考資料:国交省「自動運転車の安全技術ガイドライン」)を用いたオンデマンド配車サービスの実証実験を行うことを発表。これにあわせて同日より、この実証実験に参加する一般モニター約200名をインターネットにて募集する(応募サイト)。

自動運転車両を用いた交通サービス「Easy Ride®」と、人工知能を活用したオンデマンド交通システム「AI運行バス®」を組み合わせて行う。進化した日産の自動運転車両と、この度新たに自動運転車両の配車に対応したドコモの「AI運行バス」を組み合わせることで、将来の完全自動運転による交通サービスがイメージできる最新技術やサービスを、顧客に実体験してもらい、その実用性を検証する。

乗車後のアンケートにて、乗降時や乗車中の体験についての評価や周辺店舗と連動したサービスの利用状況、実用化した場合の想定利用価格などについて聞く。一般モニターの声は、実証実験を通じて得られた走行データや配車状況データ等とともに、さらなるサービス開発や今後の実証実験に活用する予定だという。両社はそれぞれが持つ最新技術の強みを活かし、誰もがどこからでも好きな場所へ自由に移動できるサービスの実現をめざしている。

今回の実証実験は、「IoTオープンイノベーション・パートナーズ(I・TOP 横浜)」の取り組みの一つであり、「さがみロボット産業特区」における重点プロジェクトにも位置づけられている。