国際標準モデル準拠の車載ソフト開発プロセスづくりを支援する

次世代モビリティ等についての第1回産官協議会が昨春開かれた。日本でも昨今、産業界においてはCASE(コネクテッド、自律/自動、シェア、電動)がキーワードとなっている。これらの動きに伴い自動車業界は、開発技術やビジネスモデルやサプライチェーンを大きく変化させている。

なかでも車載・組み込みシステム分野は、メカ・エレキ、ソフトウェアを含む車載システムのアーキテクチャの高度化・複雑化が進み、ソフトウェア開発規模も肥大化している。一方、新製品を素早く市場投入するため、開発ライフサイクルは短期化している。組織標準プロセスの定着活動を行っていても、開発する製品やプロジェクト体制も変わることで、新たに組織標準プロセスをテーラリングしたプロセス定着活動が必要になる。

プロセス定着の経験者が不足している場合、組織内でのプロセスがいつの間にか形骸化し、現場の重荷になり、規格準拠や審査のための成果物作成だけが目的となる傾向がある。定着状態の持続と、形骸化したプロセスの再定着が課題だ。今後、CASEのシステム開発には、サイバーセキュリティ対策、SOTIFや機能安全など、国際標準規格対応が不可欠になるという。

シーイーシーは今月19日、車載ソフトウェア開発プロジェクトのプロセス診断、構築および定着化をサポートする「プロセス導入支援サービス」の提供を開始した。Automotive SPICEや、IATF16949(解説:JQA)、ISO26262ISO/SAE21434に関する診断・分析、プロセス構築支援実績に基づき、自動車・車載部品メーカーの顧客に向けて、組織的かつ継続性の高いプロセスづくりと現場定着を支援する。

同サービスには、「お悩み診断」「プロセス診断」「組織標準プロセス構築支援/テーラリング支援」「フィッティング支援」「エデュケーション」「監査・アセスメント対策」といったメニューが用意されている。