ダブル連結トラックの駐車場予約、新東名静岡SAでも

Eコマース(電子商取引)の隆盛などを背景に、物流分野における労働力不足が深刻化していた。そこで同分野の省力化・効率化を推進するため、国土交通省は2019年1月、高速道路における特殊車両通行の許可基準を緩和した。1台で通常の大型トラック2台分の輸送ができる――

フルトレーラ連結車「ダブル連結トラック」による高速道路を活用した輸送が可能とされた。これを受け、高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)にはダブル連結トラックに対応した駐車スペースの整備が進められたが、当該スペースにダブル連結トラック以外の車両が駐車するなどの事態が発生し、運行計画で休憩を予定していたSA・PAに駐車できず、輸送効率の低下や交通安全上の課題が生じている。

上記課題を解消するため、NEXCO中日本は今年4月1日より浜松いなさIC路外駐車場、足柄SA(上り)で「ダブル連結トラック駐車場予約システム実証実験」を行っていて、タイムズ24はETC2.0を活用した同システムの提供と運営支援を行っている。利用者から「計画的に駐車できて便利」などの声もあり、開始以降、利用状況は順調に推移しているという。

両社の取り組みは今月30日より、新東名高速道路 (新東名) 静岡SA(上下)にも広がる。同SAにおける「ダブル連結トラック駐車場予約システム実証実験」に駐車場予約システムが提供される(参考資料)。トラック予約専用Webサイトにて、モニター登録と予約が行える。同駐車場の利用2週間前〜3時間前にネット予約した車両は、現地で予約マスに進入すると、ETC2.0で判別される。

この度の実証実験を通じて、ドライバーの新たな要望を把握することで、システムのさらなる利便性向上につなげていく。タイムズ24は、今後もドライバーのニーズに対応した駐車場サービスの提供を通じて、物流業界が抱える課題の解決に貢献していく構えだ。