コロナ対策DX、AIとIoTでレストランをいっそう安心安全に

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行が宣言されて以降、日本においても様々な感染症対策が、各種施設や機関、職場および人々に求められている。なかでも飲食店については、スケープゴート化が疑われるほど(筆者個人の見解)、日本政府は要求を徹底し続けている。

今年4月の各都道府県知事への事務連絡「感染対策の適切な実施について」には、"飲食店等の施設"に対し、「二酸化炭素濃度測定器を使用し、室内の二酸化炭素濃度が1000ppmを超えていないかを確認することも有効」などど書かれてある――。コロナ禍により、外食レストラン産業が厳しい状況におかれている中、その会社は「食の安全」にかかる国際検査統合基準などの採用だけでなく、レストランフロアの安全・安心対策に完全を期している。

今年7月14日、東芝デジタルソリューションズWDSは、共創型IoTプラットフォーム「ifLink」をベースにしたCOVID-19対策ソリューションの創出に取り組んでいて――。ペコちゃんでお馴染みの不二家から、「CO2濃度モニタリングサービス」および「EG-Keeper®」をWDSが受注し、全国の不二家レストラン直営32店舗にそれらを納入したことを公表した。

CO2濃度検知センサーとタブレットで構成された同サービスでは、二酸化炭素濃度が一定値を超えると画面に警告を通知、適時換気を促す。一方、EG-Keeperは、マスクありでも顔認識するAIエッジ解析カメラで、サーモグラフにて体表面温度を測定、額の温度をすばやく正確に検知する。今回、マスク装着のお願いや検温結果を「ぺこちゃん」が知らせる。

不二家は、それらを不二家レストランの入り口に設置。レストランフロアのCO2濃度や換気状況、来店客の体表面温度を「見える化」し、顧客にも確認してもらうことで、安心かつ安全に食事をしてもらえる店舗の運営を推進していくという。