省電力無線通信センサーでするIoTをお手軽導入、運用サポートも

膨大な数の各種センサーを近距離無線通信技術でつなぎ、環境や設備等の状態をモニタリングしたり、データを活用したりする。IoTシステムは、さまざまな産業ないし医療ヘルスケア、社会のDXインフラとして展開が加速されていて、省電力性能や一層高度なセキュリティが求められている。

今月12日、IIJは、現在市場に広く普及している安価なBLE(Bluetooth® Low Energy)センサーを利用して手軽にIoTシステムを構築できる「BLE IoTスターターパッケージ」の提供を開始した。様々なユースケースが想定されている、同パッケージは、IoTシステムに必要なゲートウェイ機器、ネットワーク、クラウドサービスをワンパッケージにして一括提供し、導入から運用までを同社がサポートするもの。

BLEセンサーから収集したデータをクラウドに送るためのゲートウェイ機器(CYBERDYNE Omni Networks社製Acty-G3)と専用アプリケーション、データを保存し可視化するクラウドサービス(IoTプラットフォーム)をまとめて提供する。温湿度やCO2濃度などの環境データ収集や位置情報、設備モニタリングなど、IoT用途に幅広く利用できる各種BLEセンサーに対応していて、複雑な設定やプログラミングなしですぐに利用できる。

クラウドサービスへのデータ送信は、閉域のモバイルネットワークで接続するため、センサーデータの収集やデバイス管理はセキュアな通信環境で行える。「BLE IoTスターターパッケージ」は、IIJが独自開発した専用ゲートウェイアプリケーションにより、様々なメーカーのBLEセンサー機器をノンプログラミングで利用可能とする。そのため、顧客は容易に安価なIoTシステムを導入できるという。

同社は、これからも様々なIoT分野に適した付加価値の高いサービスやパッケージを開発し、それらを展開していく構えだ。