食の商品企画・開発をDX、ヒトとモノのデータを見える化分析

情報技術を駆使して様々な物事をより良くしていく。デジタルトランスフォーメーション(DX)が各方面で盛んになっている。

近年、業種・業務特化ソリューションを軸としたクラウド成長戦略のもと、新規事業企画部門を設立し、特定業界をターゲットとした新規クラウドサービスの創出に注力しているという。ウイングアーク1stは、伊藤忠商事および味香り戦略研究所と業務提携し開発した食の商品企画・開発領域におけるDX支援サービス「FOODATA」の提供を今月9日に開始した。データ活用分野の知見を活かし、両社とともに企画構想から連携してきた。

新サービスの開発過程では、200名以上の商品企画・開発担当に協力してもらい、「従来培ってきた勘と経験に加え、客観的なデータ活用を推進することで意思決定の精度が向上する」「ワンストップで必要なデータを集めることができ、業務の効率を上げられる」「各データを様々な企業から購入しても実際に活用できるデータは一部だけだが、これは有効なデータ・機能を厳選しているため、コスト削減につながる」といったフィードバックを得ている。

「FOODATA」は、食の商品企画・開発プロセスにおいて、「勘と経験」をデータで裏付け、消費者に売れる商品づくりの各要素にデータを活用することで、食品企業の商品企画・開発担当者が高速でアイディアを検証できる環境を提供し、ターゲットが"欲しがる"商品づくりをサポートする。

味・原材料・栄養などの「モノデータ」、顧客購買行動に紐付く「ID-POS」、消費者の認知・評価およびトレンド情報などの「ヒトデータ」を商品軸でデータ集計し、分析・可視化できる。集計~可視化の領域はBIダッシュボード「MotionBoard」とデータ基盤ソリューション「Dr.Sum」が組み込まれている。新たなDX支援サービスについて、実際の商品企画開発力の向上に大きく寄与するものと期待している。