キヤノンITSは、同社の顔認証技術により、勤務者以外の第三者によるパソコン画面の「のぞき込み」や「なりすまし」を検出し、情報漏洩リスクを抑止するとともに、テレワークの勤務時間を可視化するクラウド型テレワーク支援サービス「テレワークサポーター」において、マスクなどで顔の一部が隠れた状態でも常時本人認証を可能とし、顔認証の精度を向上させた新バージョンの提供を今月5日に開始した。
新バージョンでは、顔が部分的に隠れる影響を低減(マスクを着用するなど、顔の一部が隠れた状態での認証精度を向上)、顔の角度の違いの影響を低減(本人認証されないことがあったサブモニターでの作業や、手元の資料確認でうつむいた状態など、さまざまな顔の向きでの認証精度を向上)、そして、低照度の影響を低減(照明不足などの照度が低い環境や逆光での認証精度を向上)した。
在席離席の自動判別&ログ記録、ワンクリック業務内容登録&作業時間集計といった従来の機能に加え、精度と高速性を最適なバランスにした新しい機械学習の手法により、認証精度が大幅に向上した。新版「テレワークサポーター」では、顧客からの要望が多かった上記さまざまな状態での顔認証を可能とした。これにより、幅広いテレワーク環境下での常時本人認証を実現し、情報漏洩防止や適正な労務管理などの課題解決に貢献するという。
同社はこれからも、働き方改革におけるテレワークの課題を解決するテレワークサポーターの提供をはじめ、安心・安全な業務の実現を支援するIT(情報技術)ソリューションを提供していく考えだ。