ドローンとロボットが連携、ラストワンマイルの配送を無人で行う

少子高齢化などを背景とした労働力不足の深刻化が危惧されている。この国では、「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会」の青写真が描かれ、官民協議会などが開かれている。離島や山間部におけるドローン配送、「空の産業革命」と呼ぶプロジェクトも盛んに進められている。

一般的には専用ポートの設置場所が開放的なところに限られる(参考:国交省ガイドライン)。物流用ドローンの配送では、ポートから個人宅まで離れていることが多く、両地点間の配送の無人化が課題になっているという。スマートロボティクスACCESSは、ドローンポートから個人宅の玄関先までの配送を行える地上配送ロボット(UGV)の試作機を共同開発した。これを機に、UGVの共同研究開発を進めていく。

物流用ドローンの社会実装におけるドローンポート・個人宅間の配送課題を解決していく予定である。一方は、これまで業務用ロボットを社会実装することで、様々な現場の課題を解決してきた。この経験をもとに、遠隔操作するテレワークロボット™や自律走行できる搬送ロボットの開発を進めている。かたや、IoTおよび組み込みソフトウェア領域における先進のテクノロジーと豊富な市場実績、並びに産業用ドローンソリューションに関する経験を有している。

両社は、互いの技術とノウハウを組み合わせることで、物流領域における産業用ドローンのラストワンマイルの課題解決および新規市場開拓を実現することで地域経済に貢献ができる――と考えが一致したことから、今回の取り組みに至ったという。

共同開発UGV試作機は、「真空パッドによる荷物の吸着機能」、「UGVに搭載したカメラ映像を確認しながらの遠隔操作」、「最大積載量(サイズ:H 200mm × W 300mm X D 350mm、重量:5kg)」、「電源:搭載バッテリー容量 598Wh、公称電圧 25.2V」といった特徴を備えている。