テレワーク、その環境設定から運用支援まで端末とセットで提供する

働き方改革の旗が振られていた日本では、新型コロナウイルス禍により、様々な組織でテレワークが急速に浸透した。同時に、情報システム部門の人手不足が深刻化し、限られた工数や予算で管理できる効率的なシステムやサービスが求められている。

テレワーク端末については、マルウェア対策はもちろんのこと、なりすまし・情報漏洩・紛失/盗難・不正利用等に対抗する策を施す必要があるという。

NECは、テレワーク環境の設計~導入・運用支援を端末デバイスとセットで提供するサービス「NEC Chromebook for テレワーク」を7月に開始する。同サービスは「NEC Chromebook Y2」の提供とともに、所要セキュリティ設定や端末登録を同社が代行実施するもの。運用開始後も、OSアップデートによる影響を定期的に確認し、必要に応じて設定変更を行う。情報シスからの技術的な問い合わせや利用者からの質問に、サポートデスクが応じる。

総務省のガイドラインに沿って、デバイス制御やログイン制御、アプリインストール制御などのテレワークを行う上で必要なセキュリティ設定が行われる。同サービスでは、リモートアクセスサービス「RemoteView」を採用――。利用者はオフィス内の自席PCにインターネット経由でアクセス可能なため、VPNの構築が不要となる。クラウド型MDMの「管理コンソール」活用により、OS更新やリモートでの端末管理ができ、MDM等のシステム構築も不要だという。

日本テレワーク協会のテレワーク推進賞を2年連続受賞(第20回第21回)するなど、自社内で積極的にテレワークを導入していて、シンクライアント端末の開発やテレワーク環境の構築・運用に取り組んできた。同社は、これまで培ったノウハウを活用した上記新サービスの提供を通して、情報システム部門の負担を抑えたテレワーク環境の迅速な構築を支援していく考えだ。