1kmメッシュで紫外線量を予測、APIでデータ連携可能に

これから夏にかけては1年で最も紫外線量が多く、日焼けやしみ・しわなどの肌トラブルのリスクが高まる。新型コロナウイルス対策も求められる今はさらに、一般的な不織布マスクは紫外線を透過するため、マスク焼けにも注意が必要だという。

ウェザーニューズは6月29日、高精度の気象データと最新技術の活用によって企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、ビジネス課題を解決するWxTech®サービスにおいて、1kmメッシュの「紫外線予報API」の提供を開始した。予測技術には機械学習モデルを用いて、高い予測精度を実現している。予測データはクラウド経由で提供するため、企業システムとの連携が容易だという。

「紫外線予報API」は、1時間ごとのUVインデックス(気象庁解説)と紫外線強度の予報を1kmメッシュの高解像度で届ける。UVインデックスは72時間先までの紫外線リスクをインデックス化したもので、"弱い""中程度""強い""非常に強い""極端に強い"の5段階で提供する。独自の機械学習モデルを用いて学習させた日射量をもとに、UVインデックスを算出することで、高い予報精度を実現している。

既にアパレル企業で導入が開始され、アプリやECサイトにおいて紫外線の強さに合わせた商品やファッションコーディネートのレコメンドに活用される予定である。また、化粧品メーカーやドラッグストアでは、紫外線が強まるタイミングでUV対策アイテムやスキンケア商品のクーポンを発行するなどの販売促進にも活用してもらえるだろう。累計2,600万ダウンロードの天気アプリ「ウェザーニュース」においても、紫外線情報と連動した広告出稿が可能となったという。

紫外線の強さと連動するスマート家電やアプリの開発も期待している。同社は、1kmメッシュの高解像度な紫外線情報を提供し、気象データを活用したマーケティングの高度化を支援していく考えだ。