商品とユーザーの出会いづくりを飛脚便のEC基盤から

スマホがあらゆる世代に普及し、Eコマース(EC:電子商取引)が爆発的に増えている。

佐川急便LISUTOは今年4月に資本業務提携した。そしてこのたび、LISUTOは、商品詳細文などのテキストを含むCSVを読み取り、絞り込み検索にヒットするために欠かせないタグを自動登録する「AIタッガー」を、初のOEM方式で佐川急便に供給。佐川急便は6月1日、「スマートAIタッガー」と名付けた新サービスについて、全国津々浦々を視野に、まずは関東エリアでEC事業展開する顧客向けに販売を開始した。

LISUTOはイスラエルに開発拠点を構え、「商品とユーザーの出会いをつくる」ことをミッションに、高精度の自動処理や、大量の情報を一度に分類・抽出・マッピング・多言語変換する独自開発の最先端AI技術を有している。特に、商品カタログや商品データの構造化に関する深い専門知識を組み合わせた、EC特化型のAIシステム開発を行っていて、すでに「AIタッガー」などのサービスを展開し、多くの顧客に好評価を得ているという。

一方、佐川急便は、EC事業者のサポートを目的とし、出荷支援や発送荷物のトレーサビリティ、決済サービスなどを提供する「スマートクラブ for business」、自社サービス機能の一部を外部に開放するAPI連携を活用したサービス展開「スマートAPI」などにより、顧客の課題解決に結びつく各種サポートサービスを展開している。

今回、「スマートAIタッガー」を新たに始めることで、多くのEC事業者に事業効率化や商品検索時のアクセス率向上などのメリットをもたらすことができるという。同社は全国の顧客基盤を活用して、国内だけでも数万店を超える大手ECモールの出店者や、自社ECサイトの運営者を対象に、関東エリアを皮切りに新サービスを提供し、今夏からは主要都市へ展開――。さらに年内を目途に、全国展開を進めていく構えだ。