企業のマーケティングDXをシステム目線で診断する

ITを活用して多彩な物事をより良くしていく、デジタルトランスフォーメーション(DX)がうたわれる。昨今、顧客体験を起点としたDXの重要性の高まりにより、DX組織が新設されるなど、企業のDXニーズはより大きくなっているという。

電通電通デジタルは企業のマーケティングDX課題を4領域で可視化するサービス「Dentsu Digital Transformation診断」を昨秋より提供している中で、「データは蓄積されているものの、チャネルやツールとの連携も部分的で、活用できているとは言えない」「部署やチャネルごとに個別最適化が進んでおりシステムの全体像が把握できていない」「戦略とそれを実現するためのシステムのブリッジがかけられていない」といった声が多く集まり――

顧客体験を下支えする「システム変革」に関するニーズが急速に高まっていることが明らかになったという。電通・電通デジタルのチームにISIDが参画。今月24日、国内電通グループ3社は「DX診断 for システム」のサービス提供を開始した。

同サービスは、診断結果からマーケティングシステム構成の現状課題(AS-IS)を抽出するだけでなく、理想の顧客体験をもとにしたあるべきマーケティングシステム構成設計(TO-BE)と、その実現に向けた具体的なマーケティングシステムの導入・改善ステップまで落とし込み、実装・運用まで並走する、統合力と実効性を特徴としている。

システム構築に必要となる要素を網羅した、実効性のある6種類のアウトプットでプロジェクト計画や要件定義にスムーズに移行可能。2時間×4セットの短期完結型有償サービス(2カ月程度)。効率的なプロジェクト推進が可能といった特徴も備えているという。3社は、上記診断起点のDXサービス拡充について、顕在化した他の課題解決に向けたサービス開発も新たに進めていて、今後リリースしていく予定とのことだ。