MJSは、AIを活用した仕訳・残高チェックシステム「MJS AI監査支援」について、あらゆる財務・会計システムとの連携が可能なクラウドサービスを今月27日に開始する。同支援システムは日次、月次、年次の財務会計処理の業務において、担当者が入力または自動作成した仕訳の処理ミスや処理漏れなどを自動でチェックする。会計事務所が顧問先の会計データを監査する際や、企業が自社の仕訳データや試算表をチェックする際に利用されている。
チェック結果は要確認科目・金額が一目で分かるレポートとして表示。税法等を踏まえたうえで、誤りが発生しやすいポイントを押さえてある「システム標準ルール」、ユーザーが設定する「オリジナルルール」とを任意に組み合わせてチェックできる。AI機能により、学習データとチェック対象の仕訳データを比較し、確認が必要な仕訳への修正提案を行う。担当者情報を事前登録し、複数人でログイン。複数の会社別に担当者を設定することもできる。
各種照合にかかっていた時間の短縮や業務の効率化、さらには月次・年次決算の早期化にもつながり、働き方改革の推進や人手不足といった課題解決を支援する。決められたチェックポイントおよび規則に基づき監査が行われるため、確認作業が標準化され、経理知識のばらつきや担当変更時の引き継ぎ漏れなどのリスクが軽減されて、正確性が向上する。
クラウドの「MJS AI監査支援」へ、他社の財務・会計システムより出力した仕訳・残高CSVファイルをアップロードできる。新サービスは、より幅広い層の顧客に利用してもらえるという。