それを実現するには、設備や機器をつなぎ、工場やプラント全体の稼働状況・設備状態を「見える化」する必要がある。けれども、可視化のためには、多様な設備・機器・センサーをメーカーないし設備ごとのデータ形式や手順で接続しなければならず、データの収集に多くの期間とコストを要する。
また、工場やプラントに設備・機器を納めるメーカーは、トラブル時の迅速な対応やエンドユーザーのオペレーションサポートの価値向上に向けて、自社が提供するものだけでなく、周辺機器、工場やプラントに配置されたさまざまな機器や人の情報を包括的に扱うことが必要になるという。
東芝デジタルソリューションズは、工場・プラント向けアセットIoTクラウドサービス「Meister OperateX™」と、設備・機器メーカー向けアセットIoTクラウドサービス「Meister RemoteX™」に、ドイツのIndustrie4.0でオープンな標準規格化が進む「アセット管理シェル」に対応する機能を追加した、新バージョンを今月16日にリリースした。これにより、設備・機器、人、システム等のデータ収集が容易になり、スマート工場化を加速――
顧客は工場・プラントの運転・保守の最適化を図れるようになる。また、メーカーの保守サービスでは、周辺機器を含めた利用状況を把握できるようになり、それらの情報を活用した機能強化やリプレース提案、データドリブンで緻密なエネルギーマネジメントなど、O&Mのスマート化を加速するという。同社は、各種IoTソリューションで「アセット管理シェル」対応と機能強化を進め、オープンでシームレスにアセットデータを活用できる世界を目指していく構えだ。