10年後を見据えた演算処理技術がきょうから使える

スマートフォンからPC、クラウド、スーパーコンピュータに至るまで、演算処理を行うものには半導体チップが埋め込まれている。日進月歩のITにおいて、かつて巨大な部屋を必要としていた仕組み以上のものがいま、ポケットの中に収まっている。

今月26日、Armは、今後10年間のコンピューティングを支える基盤となるArmv9アーキテクチャをベースとした「Arm Total Compute」ソリューションを発表した。新戦略の三本柱――"演算性能""開発者へのユーザビリティ""セキュリティ"を実現する、その第一弾だという。同ソリューションは、ハードウェアIP、フィジカルIP、ソフトウェア、各種ツールおよび標準規格に関して、システム全体を統合的に最適化するアプローチを採用している。

パートナー企業に最も広範な選択肢をもたらすことで、デジタルコンシューマ市場のあらゆるセグメントを対象に、多様なユースケースと価格帯への対応を実現する。モバイルデバイスのAI対応や双方向型のユースケース、TVであることを忘れてしまうほど表現力豊かな8Kコンテンツなど、エコシステム全体で新しいデジタル体験を具現化する。

これらの機能とともに、セキュアな技術基盤を活用することで、今後10年間に向けた信頼されるデジタルサービスを構築できる。同ソリューションの中核的な存在が、初のArmv9ベースのCortex CPU、驚愕のグラフィックスをもたらすMali GPU、最新のCoreLinkシステムIPから構成される最新IPスイート(Arm CoreLink CI-700/CoreLink NI-700)だ。

世界各地の数多くの開発者に妥協のないパフォーマンス、セキュリティ、拡張性、効率性を提供する。Armのパートナーは今後、業界で最もワイドな用途にて、没入感あふれる新世代のインタラクティブ型体験の魅力を解き放つことができるという。