各企業は営業業務内のデータベースファーストの運用やデータドリブンな業務構築などが求められ、商談における取引条件や販売時の販促情報などと商品情報を正しく関連付けて管理することが重要になっているという。凸版印刷とサイバーリンクスは今月12日、業務提携を締結した。生活者への販促領域、小売業の商品仕入れの商談領域、それぞれに多くの知見を有する両社が、商品データを軸とするサービスの連携や販売協力、サービス開発を行う。
小売業の事業拡大に貢献し、流通業界全体の発展と、食品ロスなど社会課題の解決に寄与することを提携の目的とする。凸版印刷は流通小売業向け販促業務支援システム「PROMO CORE®」で食品系小売企業の年商換算シェアが約10%。サイバーリンクスは6月1日に小売業向け商談プラットフォーム「C2Platform®」をリリースする準備を整えている。
そして今回、上記2つのしくみを掛け合わせることで、営業業務におけるデータ流通・管理の分断を解消し、小売業の構造化された商品データ基盤整備を実現して、業務効率化や情報共有をさらに促進する。
両社は販売面においても連携し、C2Platform®×PROMO CORE®を小売業界のデファクトスタンダードにすることを目指す。商談情報と販促情報を活用する新しいサービスを共同開発し、それを22年度末までにリリース――小売業のDX促進に役立てる。両社のシステム連携による強固な商品データ基盤をもとに、流通サプライチェーン全体に対するデータ活用や新サービス開発なども積極的に行っていく考えだ。