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速さを追求する、5Gスマホユーザーが喜ぶ都市はどこ?
世界1億台以上のデバイスから毎日収集された数十億の測定値を使用して、ワイヤレス業界最大の規模と頻度でモバイルネットワーク体感を分析する、Opensignal(本社:ロンドン)は4月、「グローバル5Gエクスペリエンスのベンチマーク」を公開した。ダウンロード速度、ピーク・ダウンロード速度、ビデオ・エクスペリエンスにおいて、トップの地位をアジア市場が占めているという。
同社が実施した5Gの最新分析では、主要都市の5Gエクスペリエンスが各国内のスコアよりもはるかに優れていることが分かった。韓国チョンジュ市 (全羅北道庁所在地)のユーザーは、最速を体感している諸国都市のうえをいく、世界最高の5Gダウンロード速度を誇っている。同市の5Gダウンロード速度415.6Mbpsは、韓国全体の結果よりも15%速い結果となった。
5Gグローバルトップ10のうち、首都はリヤド、東京、ダブリンのみ。ドバイ、チューリッヒ、バルセロナといったビジネス中心地が複数ランクインしている。ここで注目すべきは、オーストラリアとスペインで最速の5G都市――メルボルンがシドニーを破って同国最速の都市となり、バルセロナがスペインの首都マドリッドの速度を上回っていることである。
日本は、5Gダウンロード速度231.5Mbps、5Gピーク・ダウンロード速度856.5Mbps。両指標で高い評価を得ていて、グローバルランクに到達している。一方、世界では、5Gの大規模市場・早期市場国の多くがトップ10入賞を逃している。例えば、ドイツは5Gアップロード速度のトップ10に入ったが、5Gダウンロード/ピーク・ダウンロード速度と5Gビデオ ・エクスペリエンスがランク外。イタリアは全5G部門で、リーダーボードに載ることはなかったという。