情報通信
日本の4大モバイルネットワーク、利用体験の最新事情
世界中で1億台以上のデバイスから毎日収集される数十億の測定値を使用して、ワイヤレス業界で最大の規模と頻度で、全世界のモバイルネットワーク体感を分析する、Opensignal(本社:ロンドン)は、2021年5月版「日本のモバイル・ネットワーク・エクスペリエンスについての分析報告書」を公開した。同レポートは昨年12月1日~今年2月28日の90日間に、4Gおよび5Gネットワークで得られた実体験に基づいている。
そこで、SoftBankが80/100点(前回79.1点)のスコアでビデオ・エクスペリエンス・アワードを受賞。NTTドコモ、楽天モバイルもユーザーエクスペリエンスが大幅に向上した。今回、楽天ユーザーはビデオ・エクスペリエンスが64.9から68.7点に、NTTドコモが77.2から78.8点にアップ――。au、NTTドコモ、SoftBankでは、いずれも「優秀」な体感をユーザーが享受していて、楽天ユーザーは「非常によい」と評価した。
ゲーム・エクスペリエンスではSoftBankが大差をつけ、NTTドコモのユーザーはダウンロード速度54.5Mbpsで最速平均を体感。写真やビデオの共有においては楽天ユーザーが最速を実感した。auはほぼ満点のスコアで、5Gの基盤となる4G利用率(接続時間)を獲得している。日本の全キャリアは、100%に近い値の4G利用率スコアを獲得しているという。
同社の最新レポートでは、新規参入した楽天を含む4事業者すべてが、日本のモバイル市場の競争力を証明するOpensignalアワードを1つ以上受賞しているとのことだ。