AIドラレコで送迎用マイクロバス960台の運行を一層安全に

様々なしくみがより良い方向にデジタルトランスフォーメーション(DX)されていく。今日、モビリティ分野のDXも加速していて、身近なところでは通信型ドライブレコーダーが、安全への取り組みを最優先とするタクシーや路線バス、トラックなど商用車を中心に普及する兆しをみせている。

保育園など各種教育機関、病院・福祉施設、教習所や企業等で人を運ぶマイクロバスも、他の営業車と同様安全第一。そこで車内外の模様を記録するドラレコを導入したものの、事故を未然に防ぐためのより効率的なアプローチが求められている。従来、運転手の運転スキルや安全意識向上のための直接指導に加え、実際の運転ならびに車内の様子を確認するために、遠方へ担当者を派遣せねばならず、タイムリーな確認・教育が難しかったという。

みつばコミュニティMoTは、前者が業務を請け負う全国の各種送迎バスや自社の営業車両など全960台へ、交通事故削減支援を行う次世代AIドラレコサービス「DRIVE CHART」を導入することを発表した。21年5月時点の契約車両は約2万台で関東・中京・京阪神エリアを中心に全国へと広がりつつある、同サービスのマイクロバス導入は初めてのことだという。

AI×IoTのしくみにて、交通事故に繋がる可能性の高い危険シーンを自動検知し、運転傾向を分析する。街を縦横無尽に走行するタクシーや営業車、走行距離の長いトラックなど、プロの現場で多く採用される「DRIVE CHART」導入により、PCやスマートフォンで運転手の運転行動のスコア化やリスク運転の動画確認を実現。遠隔であっても運転手の状況確認を高頻度で行えるようになり、ドライバー自身も日々の運転を振り返ることが可能となる。

施設名や企業名を背負いながら顧客の移動をサポートする送迎バスにおいて、両社は、交通事故撲滅を「DRIVE CHART」の活用によって進めていく構えだ。