物流機能×在庫管理システム、Eコマースの事業展開を支援する

スマホが普及し、Eコマース(EC:電子商取引)が隆盛している。昨今、新型コロナウィルスの感染拡大の影響もあり、日本のEC業界は大きな転換期を迎えていて、多くの小売事業者がEC事業に乗り出す――新たな流れが加速している。

新規参入企業においては在庫管理から販売・決済までのスキーム構築や、物流設計に伴う初期投資などが求められ、すでにEC事業を展開している企業でも、需要増加に伴うスペースないし人員の不足、急な出荷増による出荷遅延やクレーム対応など、多くの課題が生じているという。SGH傘下の佐川グローバルロジスティクス(SGL)と、クラウド在庫管理ソフトベンダーのロジクラは5月、共同でECフルフィルメントサービス「XTORM」を開始する。

物流機能と在庫管理システムを融合させることで、上記課題に対する適切なソリューションを提供するという。同サービスでは、SGLのECプラットフォ ームを活用し、最適な物流スキームの構築を助ける。昨年1月に竣工したSGHグループの次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」において展開する、シームレスECプラットフォームは、佐川急便の大型中継センターと直結していて、最短当日のスピード配送を実現する。

セール等の急激な出荷増にも対応可能なキャパシティを固定費ゼロの従量課金制で利用できる。「XTORM」」は、クラウド在庫管理ソフト「ロジクラ」から直接入出荷依頼が可能。「ロジクラ」とShopify等の通販モールを連携させて、出荷の自動化も達成できる。「ロジクラ」は複数拠点での在庫管理と入出荷ができ、自社倉庫やその他委託倉庫など用途ごとの利用及びマルチ管理をはじめ、顧客ニーズに合わせたサービスの提供も可能だという。

SGLとロジクラは、これからも多様なニーズに合わせた最適なソリューションを提案し、顧客とともに進化する"ベストパートナー"を目指していく構えだ。