働き方の多様化に合わせた健康管理への対応を図るため、20年8月~10月、非接触型バイタルデータ測定(スマホカメラでの顔撮影によるバイタルサイン測定)技術の検証を行い、Health Data Bank®上の一機能として提供可能であることを確認。同年下期に、多彩な企業へこの技術を活用した「バイタル測定サービス」を提案して、社員健康管理だけでなく、各企業の顧客接点強化や商品開発等のニーズにも対応できることがわかったという。
NTTデータは、今年4月26日~6月30日、保険・化粧品・スマートシティなど複数業界の大手企業と連携して、クラウド型健康管理ソリューションHealth Data Bankの「バイタル測定サービス」について、心拍数やストレスレベル等の推定値を活用するための「バイタル測定アプリケーション(パイロット版)」の使い勝手、そしてそれぞれのユースケースにおける同アプリの測定結果等活用の有用性を検証する。
保険業界のユースケースとして「社員のストレスケア」を想定、バイタル測定サービスおよびパルスサーベイを活用した際の有用性を確かめる。スマートシティ業界では「住民向け健康サービス」導入に向けた運用性を実証し、化粧品業界では「顧客向けサービス」として、バイタル測定サービスの測定値を活用した顧客への商品リコメンド、商品効果モニタリングへの寄与度を明らかにする。
今回、各企業がそれぞれのユースケースで同サービスを試行運用し、実業務における効用等を検証するという。NTTデータは、この度の検証結果を踏まえ、今年7月をめどに同サービスの商用提供を始める構えだ。